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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2008年05月09日
大気中の二酸化炭素とメタン、2007年に急増
(米国海洋大気庁より)
4月23日、米国海洋大気庁(NOAA)より最新の温室効果ガス指標(AGGI)が公表され、昨年1年間だけで大気中の二酸化炭素が約190億トン(0.6%)、メタンが2,700万トン増加したことが明らかになった。
NOAAの解析によると、2007年の二酸化炭素濃度はおよそ385ppmとなり、前年より2.4ppm増加した。二酸化炭素濃度の増加率は、この数十年で加速しており、1960年代は1ppm以下であった年増加率が1980年代は1.5ppmとなり、2000年以降は2ppm以上の増加が続いている。
メタン濃度は1998年以降、ほとんど変化が見られなかったが、初めて上昇に転じた。メタンは二酸化炭素の25倍もの温室効果を持つが、大気中の量は極めて少ない。NOAA地球システム研究所のEd Dlugokencky研究員によると、アジア諸国の急速な工業化や、北極や熱帯地域の湿地からのメタン発生が、急増の原因である可能性が高いという。
同氏はまた、「我々は、永久凍土層の融解によって発生するメタンを警戒している」と述べる。永久凍土層には大量の炭素が蓄積されており、北極の温暖化と永久凍土層の融解が進むと、大気中にメタンが放出されるおそれがあると考えられている。
DSR指標= DSR指標とは?
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大気中の二酸化炭素とメタン、2007年に急増