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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2008年05月19日
米政府、ホッキョクグマを絶滅危惧種法の対象に
(米国内務省より)
米国、ワシントンDC発-米国内務省のケンプソーン長官は5月14日、ホッキョクグマを米国絶滅危惧種法(ESA)の絶滅の恐れのある種(threatened species)に指定すると発表した。海氷の消失で生息地が失われ、近い将来、ホッキョクグマは、絶滅の危機に瀕する可能性があるという。
同省魚類野生生物局は2007年1月、海氷の後退により生息地が脅かされているとして、ホッキョクグマをESAの対象にすることを提案。2007年9月には、米地質調査所(USGS)が、ホッキョクグマの生態や生息地に関する研究報告書を同局に提出した。
このなかで、北極海の海氷面積が、過去に例のない速度で減少していることが明らかになった。21世紀の終わりまでには、北極海の9月の海氷が97%消滅するというモデルも示された。ESAの指定にあたり、生息地の状態は判断要素の一つとなっている。
一方で長官は、「ホッキョクグマをESAの対象にしたからといって、温室効果ガスの排出規制に利用すべきではない」と述べ、ブッシュ政権の立場を改めて強調した。ブッシュ大統領は、先月の温暖化対策に関する演説のなかで、ESAは気候変動の規制を目的とした法律ではない、と明言している。
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米政府、ホッキョクグマを絶滅危惧種法の対象に