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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2008年05月27日
報告書:バイカル湖の水温、気温の3倍上昇
(ウェルズリー大学)
ウェルズリー(マサチューセッツ州)発―ロシアと米国の科学者は4月30日、世界最大の淡水湖のバイカル湖の水温が過去50年間で、世界の平均気温の3倍近く上昇したことを初めて明らかにした。
国立生態系分析・統合センター(NCEAS)とウェルズリー大学などによる研究の論文「世界最大の淡水湖での60年間の環境の変化(Sixty Years of Environmental Change in the World’s Largest Freshwater Lake)」は、科学誌の『地球変動生物学(Global Change Biology)』で発表される予定。
科学者チームが、最新の統計分析を用いて、バイカル湖の大量の水の温暖化や微細な食物網の再編など、気候変動がこの湖に与えた影響を詳しく調査したところ、水温は1946年から1.21度上昇し、クロロフィルaは1979年から300%、草食の動物性プランクトンは1946年から335%と、それぞれ増加しており、こうした変化が栄養素の循環と食物網の力関係に重要な意味を持つことが示された。
科学者チームは「バイカル湖は、巨大な容積と独特な水循環により、気候変動の影響をあまり受けないと考えられているため、こうした温度変化は、地域の長期的な温暖化を示す総合的な兆候として極めて重要である」と述べている。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2008/20080527_1.html
報告書:バイカル湖の水温、気温の3倍上昇