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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2008年05月30日
海洋酸性化に関する欧州プロジェクト、6月に発足
カテゴリー:生態系
(フランス国立科学研究センターより)
フランス、パリ発-フランス国立科学研究センター(CNRS)の5月26日付リリースによると、「海洋酸性化に関する欧州プロジェクト」(European Project on Ocean Acidification: EPOCA)が2008年6月10日にフランスのニースで発足する。二酸化炭素(CO2)の排出が地球の気候に影響を及ぼしているが、CO2が海洋に吸収されることにより海水の酸性化も起きている。しかしながら、この酸性化が海洋生物や生態系にどのような影響を与えるかについてはまだ研究が進んでいない。
そのため、このプロジェクトは、海洋酸性化の詳細をまとめ、生物学的な影響を調査し、今後100年間にわたる影響を予測し、さらに、限度となる危険レベルを政策立案者に助言することを目的として活動する。この共同プロジェクトには9カ国より27のパートナーが参加し、まとめ役はCNRS研究者のJean-Pierre Gattuso氏が務める。今後4年間の予算は1,650万ユーロで、そのうちの650万ユーロは欧州委員会からの拠出。
海洋酸性化の影響の一つとしては、サンゴや甲殻類など炭酸カルシウムの骨格や殻を持つ生物の成長鈍化が考えられている。一部の種や海洋生態系にとっては脅威となるため、さらなる情報収集が重要な課題となっている。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2008/20080530_1.html
海洋酸性化に関する欧州プロジェクト、6月に発足