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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2008年06月16日
研究報告:海中窒素の1/3は人間由来
(イーストアングリア大学より)
大気中から世界の海洋に吸収される窒素の1/3が人為的なものであることが、英国のイーストアングリア大学と米国テキサスA&M大学による最新の研究でわかった。イーストアングリア大学が5月15日に発表した。
窒素は海洋の生物活性と二酸化炭素の吸収力を高めるが、その代わりに強力な温室効果ガスである亜酸化窒素を作るため、今回の結果は気候変動に対して重大な影響を及ぼす。
農業で使用する肥料、発電所での化石燃料燃焼、車の使用などを通して、人間が地球の窒素量を増やしていることはかなり以前から知られている。陸上におけるこうしたことの影響は広範囲にわたって研究されているが、広い海洋での影響が正確に定量されたのは今回の研究が世界初。
環境科学者である同校のピーター・リス(Peter Liss)教授によると、自然の窒素循環は人間活動によってかなりの影響を受けており、その影響はおそらく炭素循環が受けるよりも強いという。また、この悪影響は今後も増大し続けることが予測される。同教授は、「この影響を食い止めるために、政策決定者は今行動することが不可欠だ」と語っている。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2008/20080616_1.html
研究報告:海中窒素の1/3は人間由来