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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2008年07月25日
研究報告書:地球温暖化で腎臓結石患者の増加を予測
(テキサス大学サウスウエスタン医学センターより)
ダラス発―テキサス大学サウスウエスタン医学センターとテキサス大学ダラス校の研究者は7月14日付けの米国科学アカデミー紀要で、地球温暖化により「腎臓結石地帯」というハイリスクの地域が隣接する他州まで拡大し、腎臓結石患者の割合が高まる可能性を示す研究論文を発表した。
脱水症状は、腎臓結石の発生に関連するリスク要因の一つであり、今回の論文によると、地球温暖化によりこの影響が悪化されるという。研究者は、2050年までに、気温上昇のために、腎臓結石の患者数が160万件から220万件に増加し、地域によっては増加率が30%に達すると予測している。
テキサス大学サウスウエスタン医学センターの泌尿器学の教授で、論文指導者のマーガレット・パール博士は、「今回の研究は、地球温暖化が人体に与える直接的な医学的影響の最初の例の一つである」と述べている。
異なる地域の腎臓結石の発生率と、地域の年平均気温との関連性を示す腎臓結石の発生率に関する二つの研究をもとに、研究者たちは、気温と腎臓結石のリスクについての二つの数学モデルを導き出すことができた。それぞれのモデルで予測される発生率の変化の度合いは異なり、増加が集中する地域も、米国の南部と北中西部に分かれたが、いずれのモデルにおいても、地球温暖化に伴い、現在の腎臓結石発生地帯が拡大する可能性が示された。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2008/20080725_1.html
研究報告書:地球温暖化で腎臓結石患者の増加を予測