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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2008年07月28日
ゴア元副大統領演説:世代の挑戦:米国の電力を新エネルギーでまかなう
(ENSより)
ゴア元米国副大統領は7月17日、ワシントンDCで、「世代の挑戦:米国の電力を新エネルギーでまかなう (A Generational Challenge to Repower America)」と題した講演を行なった。以下はその要約。
経済やガソリン価格高騰など、今ほど多くのことが同時に間違った方向に向かっていることはこれまでなかった。特に気候変動の影響は悪化しており、その国家安全保障への影響は専門家に指摘されている。これらの危機に対して我が国が麻痺状態になっている理由の一つとして、「旧来の対策を用いて問題を個別に解決しようとする傾向」がある。そして旧来の対策は効果がなく、危機をさらに悪化させてしまうのである。
経済、環境、国家安全保障の3つの危機を考えると、「炭素系燃料に対する危険なほどの過剰依存」という共通項が浮かび上がってくる。この共通項に対する解決策は「炭素系燃料への依存をやめること」である。気候変動危機の真の解決策は、経済回復、エネルギー価格高騰からの脱出、国家安全保障の確保のための解決策でもあるのだ。
それは、安価で、大気も汚染せず、国内に無尽蔵に存在する燃料、つまり太陽・風力・地熱エネルギーの活用だ。しかし、これら再生可能エネルギーによる発電を実現し、我が国の問題を本当に解決するには、新しくスタートを切る必要がある。
そこで私は、全米の電力100%を10年以内に再生可能エネルギーと二酸化炭素を排出しないクリーン・エネルギーでまかなう構想を全国民に提案する。この目標は実現可能であり、コストも低く、変化をもたらす力をもち、全国民が挑むべきものである。
国民が一丸となり、目標をしっかりと定めて実現するための目標達成期間は最長でも10年だ。ケネディ大統領も「10年後に月面着陸を成功させる」という構想を打ち上げ、8年2カ月で実現させた。
大統領選挙を控えた今、今回提案した構想を受け入れるよう各候補者に呼びかけてほしい。今こそ我々の世代が決断すべき時である。我々には、人類のための偉業に挑戦するチャンスが再び与えられているのだ。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2008/20080728_1.html
ゴア元副大統領演説:世代の挑戦:米国の電力を新エネルギーでまかなう