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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2008年08月01日
国連:土壌データベースで気候変動緩和と食料生産の両方に対応
(国連食糧農業機関より)
ローマ発―国連食糧農業機関(FAO)は7月21日、世界の土壌に関する新しいデータベースを発表。同データベースは、世界の土壌の現在の炭素回収・隔離の可能性と、現在と将来的な土地生産性についての知識を深める。FAOによると、同データベースは、土地と水の限界の識別と、特に土壌浸食の恐れなど、土地の劣化のリスク評価に役立つという。
FAOは、土壌データベースを基に、世界の「炭素格差地図(Carbon Gap Map)」を作成し、土壌の炭素回収量が最も多い地域を明らかにした。また、劣化した土壌でさらに数十億トンの炭素が隔離される物理的な可能性も示されている。
土壌についての情報は、欠けていることが多いため、土壌による炭素固定・吸収量だけでなく、食料と繊維の生産の可能性と制約を予測する上での不確定要素になっている。
温室効果ガスの管理で農業を活用する取組みは、これまで主に植林による地上の隔離に関連していた。この場合に隔離可能な炭素量は著しく多い。だが、土壌中で炭素隔離を増やす方法を見出すための関心が高まっている。
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国連:土壌データベースで気候変動緩和と食料生産の両方に対応