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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2008年08月14日
柔軟素材のナノアンテナ構造で豊富な太陽エネルギーを利用
(アイダホ国立研究所より)
フロリダ州ジャクソンビル発―米国エネルギー省のアイダホ国立研究所は8月13日、太陽などによって作られた熱エネルギーを収集するナノアンテナを数十億個含むプラスチック板を安価に生産する方法を開発したと発表。柔軟な素材で大量生産が可能な太陽光収熱器の実現に向けた最初の一歩になる。
エネルギーを利用可能な電力に変換する方法の開発は今後の課題だが、プラスチック板は、ハイブリッド車やiPod(アイポッド)などあらゆるものに、従来の太陽電池よりも高効率で電力を供給する軽量な「外板」として製造できる可能性がある。今回の研究結果は、8月13日にフロリダ州ジャクソンビルで開催される米国機械工学学会のエネルギーの持続可能性に関する2008年第2回国際会議(2008 2nd International Conference on Energy Sustainability)で報告される。
ナノアンテナは、地球が日中の太陽からエネルギーを吸収した後に、継続的に放射する中赤外線を活用する。一方で、従来の太陽電池は目に見える光のみを使っており、日没後は遊休状態になる。赤外線放射は、石炭火力発電所などの工業過程でも発生されるため、極めて豊富なエネルギー源である。また、ナノアンテナは、建物や電子機器の廃熱を利用した、電力を使わない冷却装置としても活用できる可能性もある。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2008/20080814_1.html
柔軟素材のナノアンテナ構造で豊富な太陽エネルギーを利用