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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2008年08月28日
世界の地熱発電、大幅拡大へ
(アースポリシー研究所より)
アースポリシー研究所は8月19日、急速に拡大する世界の地熱発電の現状について伝えた。1904年に世界初の地熱発電がイタリアで開始されて以来、現在では24カ国で実施されている。2008年上期における世界の地熱発電設備容量の合計は1万メガワット(MW)を超え、英国の人口に相当する6,000万人の需要を満たす電力を生み出している。
地熱発電で世界をリードしているのは米国で、2008年8月現在の地熱発電容量は約2,960MWで最大。2005年のエネルギー政策法により地熱発電も税制優遇措置の対象となり、米国西部の市場では化石燃料による電力価格と同程度になっている。こうした追い風の中で、地熱産業は活発化している。
欧州で最も地熱発電が多いのはイタリア(810MW)で、次にアイスランド(420MW)が続く。イタリアは2020年までに、発電設備容量が約2倍になると見込まれている。一方、アイスランドは電力需要の27%を地熱エネルギーでまかなっており、この割合は世界で最も高い。ドイツは今のところまだ8MWと出遅れているが、固定価格買取制度の効果が出始めている。現在約150のプラントが建設中である。
途上国での地熱利用も大きい。世界の地熱発電トップ15カ国のうち、10カ国は途上国が占めている。フィリピンは、電力の23%を地熱でまかなっており、米国に次ぐ世界第2位の地熱発電量を誇る。さらに、2013年までに発電設備容量を60%以上増加させて、3,130MWにすることを目指している。
地熱エネルギー開発のポテンシャルはひじょうに高いが、地熱の電力利用はまだ初期段階にある。しかしながら、化石燃料に代わり再生可能エネルギーが各国の関心を集めている中、地熱発電が今後急速に世界の主流になっていくことが予想される。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2008/20080828_1.html
世界の地熱発電、大幅拡大へ