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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2008年08月29日
ホッキョクグマ、約96キロ沖合いで発見される
(世界自然保護基金より)
世界自然保護基金(WWF)は8月22日、アラスカのチュクチ海で米国内務省鉱物管理局(MMS)の科学者が沖合いの油田開発のために行っている海洋調査で、8月16日に少なくとも9頭のホッキョクグマが開水面を泳いでいることが確認されたと発表した。1頭は岸から約96キロメートル以上離れており、野生生物の専門家たちは、これらのホッキョクグマの生存を心配している。
WWFの北極プログラムのホッキョクグマ・コーディネーターのジェフ・ヨークは、ホッキョクグマが陸地からそれほど離れて泳いでいると、安全に岸辺へたどり着くことが困難になり、特に暴風雨が発生すれば溺死する危険性があると指摘しながら、「気候変動によって北極圏が大混乱に陥るにつれて、ホッキョクグマの親子は食料と生息地を求めて、長い距離を泳がざるを得なくなっている」と述べた。
科学者によると、北極圏は地球上の他のどこの場所よりも急速で激しい変化が起こっており、2007年の海氷面積は過去最低のレベルだった。
アラスカ大学の海洋アドバイザリープログラム(Marine Advisory Program)のリチャード・スタイナー教授は、「つまり、ホッキョクグマは海氷が必要で、海氷が崩壊していて、ホッキョクグマは極めて深刻な状況に陥っているということだ。地球温暖化とそれが北極圏に与える影響について、まだ信じようとしない人たちも、これで疑念がすっかり晴れるだろう」と述べた。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2008/20080829_1.html
ホッキョクグマ、約96キロ沖合いで発見される