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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2008年09月04日
研究報告:これまでの保護地域ではサンゴ礁を守れない
カテゴリー:生態系
(英国ニューカッスル大学より)
サンゴ礁を地球温暖化の影響から守るには、これまでの海洋保護地域では適切でないとする研究が、オンライン科学誌「PLoS ONE」に8月27日発表された。英国のニューカッスル大学と米国の野生生物保護協会(WCS)を中心とする国際専門家チームによるこの研究は、インド洋の66箇所(7カ国)について10年間調査した大規模なもの。
現在の海洋保護地域は、1960年代後半から1970年代初めに魚類の保護を目的に設定されており、その時点ではまだ気候変動問題は表面化していなかった。研究チームは、現在の海洋保護地域を廃止する必要はないが、サンゴ礁を温暖化の影響から守るには、新たに適切な保護地域を定める必要があると結論づけている。
さらに、サンゴ礁群の存続のためには、システム全体として管理することが重要だとしている。研究を率いるニューカッスル大学のニック・グラハム(Nick Graham)氏は、「まったく新しいアプローチが必要であり、今すぐ行動することが求められている」と述べる。
(注)研究発表日は発表論文の日付による。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2008/20080904_1.html
研究報告:これまでの保護地域ではサンゴ礁を守れない