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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2008年09月08日
ロンドン、気候変動適応戦略作成を開始
ロンドン市は8月28日、「ロンドン気候変動適応戦略」(London Climate Change Adaptation Strategy)の案を作成したことを発表した。これは、過去と現在の炭素排出量がロンドンにもたらす影響をまとめたレポートで、ロンドンが直面している気候状況を広範囲にわたって詳しくまとめており、今後、ロンドン開発公社やロンドン交通局などの諸機関から意見を徴収し、第2版を作成していく予定。今回のレポートによると、現在のロンドン市は予想される気候変動に対処するための計画がなされていないことが明らかになった。
レポートの主要事項は以下のとおり。
・現在のロンドン市は、2003年夏の熱波や2007年夏の洪水などの異常気象に十分に適応していない。
・気候変動により、今後、ロンドン市の冬は暖かくなり、湿度も上がる。夏は暑さが増し、より乾燥する。熱波や津波の発生頻度が高まり、激しさも増す。
・洪水や干ばつの危機が増し、市の繁栄が危ぶまれる。
・提案事項は次の4つ:「緑化スペースの改善と拡大」「テムズ川支流の洪水危機管理と豪雨による表流水流出の対処」「市民への節水呼びかけ」「洪水の危険性に対する意識向上」
・ロンドンは、世界が気候変動に適応するにあたって一翼を担う。市には、予想される変化に備えるための技術や設備があり、世界をリードするために資金を投入する明確な経済的機会もある。
ロンドン市長は、「ロンドンだけが特別ではない。ニューヨークや東京などの主要都市はすべて気候変動の危機にさらされている。この戦略を作成することにより、われわれはロンドンを強固な市にする」と語っている。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2008/20080908_1.html
ロンドン、気候変動適応戦略作成を開始