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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2008年09月10日
永久凍土に蓄えられたCO2はこれまでの推定の2倍
カテゴリー:生態系
(米国生物科学学会(AIBS)より)
北半球の永久凍土の融解は、土壌内の炭素化合物の微生物分解を加速させ、二酸化炭素(CO2)の放出を促進する大きな要因となるとする研究が、2008年9月号の「BioScience」誌に掲載された。これは、米国生物科学学会(AIBS)が8月28日に伝えたもの。
フロリダ大学のEdward A. G. Schuur氏と国際チームが行った研究によると、永久凍土に閉じ込められている炭素は、これまで推定されていた量の2倍以上であり、大気中のCO2総量の2倍に相当するという。さらに、永久凍土の融解によるCO2放出は、今世紀中に地球上の土地利用変化がもたらすCO2放出の約半分に達する可能性があると結論づけている。
温暖化に伴い、北極地域ではツンドラ地帯に樹木が生育するなどの傾向が見られ、それらがCO2を吸収して永久凍土融解の影響を抑えることも考えられる。しかしながら、永久凍土融解によるCO2放出は、このような相殺的な傾向をはるかにしのぐものになるだろうと研究者たちは指摘している。
DSR指標= DSR指標とは?
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永久凍土に蓄えられたCO2はこれまでの推定の2倍