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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2008年09月21日
古い森林も炭素吸収源として貴重--これまでの説を覆す新しい研究
(オレゴン州立大学より)
米国、コーバリス発-オレゴン州立大学は9月10日、樹齢の高い森林であっても何千年にわたって大気中の二酸化炭素を吸収し続け、気候変動の緩和に貢献するという新しい研究を伝えた。この研究結果は、9月11日付の科学誌「ネイチャー」に発表された。
これまでの一般的な説では、古い森林は大気から吸収する炭素と同じ量の炭素を排出する(カーボンニュートラル)とされてきた。ところが、この考え方は、1960年代後半に行われた1つの研究に基づいているにすぎない。
今回の新しい研究はこの説を覆し、古い森林も炭素吸収源としての働きがあるとしている。しかしながら、このような樹齢の高い森林は国際条約で保護されておらず、また、京都議定書でもその重要性が認められていない。「森林吸収量の算定基準は、古い森林をそのままにしておくことの効果を評価すべきだ」と研究者たちは報告書の中で結論付けている。
DSR指標= DSR指標とは?
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古い森林も炭素吸収源として貴重--これまでの説を覆す新しい研究