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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2008年09月22日
科学者ら、「白い屋根と寒色系舗装道路で地球をクールに」と訴える
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(カリフォルニア州エネルギー委員会より)
米国カリフォルニア州サクラメント発-ローレンス・バークレー国立研究所(LBNL)の科学者らが9月9日、カリフォルニア州エネルギー委員会主催の第5回カリフォルニア気候変動研究年次会議で、都市において屋根のような建造物表面の光反射性を高めることでオフセットできる二酸化炭素(CO2)量を計算する公式を発表した。
住宅や建物の屋根を白くすれば太陽光を簡単かつ効率的に反射でき、地球工学的手法として温暖化を防げられる。同様に舗装道路を寒色系にすれば都市部のヒートアイランド現象を緩和できるため、屋根や舗装道路の光反射性が高まれば地球温暖化を緩和できるというわけだ。今回公式を発表した同研究所のハシェム・アクバリ氏らによれば、暗い色の屋根部材を白色のものに替えれば、1,000平方フィート(約93平方メートル)あたり年間10トンのCO2をオフセットできるという。
また屋根を白くすれば建物のエネルギー消費量を20%削減できる。このため、カリフォルニア州政府は2005年以降すでに、商業ビルの陸屋根を白色にするよう義務付けており、2009年からは、新築住宅の屋根や改築する屋根には、より太陽光の反射率が高い寒色系の屋根材を使うよう義務付ける。
同州エネルギー委員会のアート・ローゼンフェルド委員長やアクバリ氏らは、熱帯・温帯にある世界の大都市100市に対し、新規住宅への白色屋根設置や舗装道路新設での寒色系舗装材の採用を義務付けるよう呼びかけている。2025年における世界のCO2排出量は370億トンと言われているが、上記のような制度が各都市で実現すれば、440億トンのCO2をオフセットできると同氏らは試算している。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2008/20080922_1.html
科学者ら、「白い屋根と寒色系舗装道路で地球をクールに」と訴える