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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2008年09月24日
EU域内排出量取引制度の収益を途上国の気候変動対策支援に向けるべき
(欧州議会より)
欧州議会開発委員会は9月15日、EU域内排出量取引制度(EU-ETS)の収益のうち少なくとも25%を「世界気候変動連合」(GCCA)に提供すべきだとする報告書を採択した。このGCCAは、欧州委員会の提案で設立されたもので、後発開発途上国や小島嶼開発途上国の気候変動対策を支援することを目的としている。
欧州委員会はGCCAの予算として2008-2010年に6,000万ユーロを提案しているが、これでは十分ではない、とAnders Wijkman氏の起草による報告書は指摘する。そして、長期的な資金目標として、2010年まで毎年少なくとも20億ユーロ、そして、2020年までは50億から100億ユーロを想定している。
報告書では、この増加分を補うために、欧州委員会と加盟国が次期のEU-ETSにおけるオークションの収益の少なくとも25%を途上国の気候変動対策支援に向けるべきだと主張している。さらに、GCCAが重視すべき分野として、森林破壊や森林劣化に起因する排出量の削減と森林保護を挙げている。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2008/20080924_1.html
EU域内排出量取引制度の収益を途上国の気候変動対策支援に向けるべき