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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2008年10月14日
北極の海氷、観測史上2番目に小さく
(米国立雪氷データセンターより)
米国コロラド大学ボールダー校にある米国立雪氷データセンター(NSIDC)は10月2日、2008年の融解期における北極の海氷面積が、1979年の観測開始以来2番目に小さかったことを明らかにした。2008年9月の平均海氷面積は467万平方キロメートル。2007年に記録した観測史上最小面積、428万平方キロメートルに次ぐ低い数値である。
2008年の観測データは、過去30年の北極の海氷面積の減少傾向を一段と際立たせている。9月の最小面積は、1979年から2000年の長期平均値よりも34%下回り、2007年と比較しても、わずかに9%上回っただけである。「史上最小から史上2番目に持ち直したとはいえ、回復からは程遠い」と、NSIDCのマーク・セレーズ上級研究員は述べる。
2008年春、薄い1年氷が北極海の73%を覆い、氷は回復したかに見えた。しかし、薄い氷は夏の間に融解しやすく、この氷は、融解期に広範囲で海氷が消失するきっかけをつくった。夏に氷がなくなると、大量の太陽エネルギーが海に吸収され、水温が温まり、氷を底面と側面から融かしてしまうのである。
2008年8月、北極海では、例年にない規模で海氷が消失した。「実際、予備データは、2008年の海氷面積が記録的に低い数値となることを予測していた。多年氷が少なくなり、その氷もかなり薄くなっていることが理由の一つ」と、NSIDCのウォルト・マイヤー研究員は述べている。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2008/20081014_1.html
北極の海氷、観測史上2番目に小さく