本文の先頭です。
日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2008年10月22日
欧州議会、北極圏の統治に関する決議案を採択
(欧州議会より)
欧州議会は10月9日、北極圏の統治に関する決議案を賛成597、反対23、棄権41で採択した。欧州議会議員は、気候変動が先住民族の生活に与える影響を懸念するとともに、北極圏の環境や自然生息地に関わる国際的な決定には必ず、同地域のすべての人と国家を考慮しなければならないと強調した。
北極圏の生物種や先住民社会は、極地の過酷な環境に適応する非常に特殊な能力を備えているため、劇的な環境の変化に極めて脆弱である。また、世界の気候に与える影響という観点からも、2009年のコペンハーゲン会議での欧州連合(EU)の立場を強めるうえで、北極圏は特別な配慮に値する、と議会では考えている。
議会は欧州委員会に対し、北極協議会の支援等、北極圏での積極的な役割を促すとともに、北極圏保護に向けた国際条約締結のための交渉開始を準備するよう提案している。さらに、現在北極圏で起きている資源争奪戦が、EUと国際社会全体の不安定化という安全保障上の脅威になりかねないとの強い懸念を改めて示した。
DSR指標= DSR指標とは?
この記事のURL
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2008/20081022_1.html
欧州議会、北極圏の統治に関する決議案を採択