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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2008年10月31日
欧州 持続可能な森林管理で気候変動の緩和をめざす
(国連食糧農業機関より)
ローマ発-国連食糧農業機関(FAO)は10月17日、「欧州森林週間会議(European Forest Week)」の開催を公表した。会議は、森林が世界のエネルギー収支に不可欠であることを考え、気候変動を緩和する森林の重要な役割を主な議題の一つとしている。このような会議は史上初めてで、国連食糧農業機関(FAO)本部ローマで10月20日から24日にわたって開催された。
欧州の森林面積は年間3億6,000万立方メートルの割合で増加しているが、現在利用されているのはその増加分の2/3にすぎない。また欧州では、この15年間でギリシャの国面積に相当する1,300万ヘクタールの森林が増加したという。FAOの森林局局長補佐を務めるジャン・ヘイノ氏は、「欧州の森林は陸地の44%を占め、広がり続けている。森林がもたらしてくれる多種多様な資源を十分に生かそうとするなら、森林と森林関連分野が協調することが重大だ」と述べた。
会議は46カ国から代表が集まり、欧州委員会、FAO、欧州森林閣僚会合、国連欧州経済委員会の共同運営による。これと並行し、ブリュッセルでは、欧州経済社会評議会が「EUの気候変動に関する公約を満たすための森林と森林分野における役割」について会議を開く予定。欧州内での関連行事は130を超えており、そのどれもが、「欧州の森林価値」と「森林の潜在的な可能性を十分に生かすためにやるべきこと」に焦点を当てている。その多くは若者を対象にしている。
欧州森林週間会議では、森林の持続可能な管理に取り組んでいる個人と組織を一緒に集めることで、森林と林業が今日直面している最も困難な課題(気候変動、エネルギー、水問題)における解決法をもたらすことが期待される。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2008/20081031_1.html
欧州 持続可能な森林管理で気候変動の緩和をめざす