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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2008年11月02日
WWF「生きている地球レポート」:気候変動の脅威が浮き彫りに
(世界自然保護基金より)
スイス、グラン発-世界自然保護基金(WWF)は10月29日、2年ぶりに発行した「生きている地球レポート 2008年度版」のなかで、人類の自然資本に対する需要が、地球が持続できる能力より3割近くも上回り、世界はエコロジーの危機に向かいつつあると警告した。
WWFインターナショナルの事務局長、ジェームズ・リープ氏はこう語る。「世界は現在、金融資産を過大評価したことで苦しんでいる。しかし、より根本的な危機が前途に待ち受けている。すべての生命と繁栄の基盤をなす環境資産を過小評価したことによる、エコロジーの危機だ」。
ロンドン動物園協会(ZSL)、グローバル・フットプリント・ネットワーク(GFN)との共同制作によるこの報告書は、人類の自然資源に対する需要を示す指標「エコロジカル・フットプリント」、および自然資源の状態を示す指標「生きている地球指数」を用いて、地球が存続できる能力を分析している。
「エコロジカル・フットプリント」の中で、最も大きな割合を占めているのが、化石燃料の使用と土地の乱開発による二酸化炭素の排出。地球の生物生産力(人類に必要な資源を生み出し、二酸化炭素を吸収する面積)が、1人当たり2.1グローバル・ヘクタールであったのに対し、「エコロジカル・フットプリント」は、1人当たり2.7グローバル・ヘクタールであった。
また、今回新たな指標として、「ウォーター・フットプリント」を加えたところ、商品を通じて取引されている水の重要性が明らかになった。「現在、約50の国が水不足傾向、あるいは深刻な水不足に直面している。気候変動の影響で、恒常的もしくは季節的な水不足に苦しむ人の増加が予想される」と報告書は述べている。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2008/20081102_1.html
WWF「生きている地球レポート」:気候変動の脅威が浮き彫りに