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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2008年11月05日
オランダ環境評価機関 気温上昇緩和シナリオの必要性を主張
(オランダ環境評価機関より)
オランダ環境評価機関は10月6日、関係機関と共同で、21世紀の気温上昇緩和のシナリオをまとめた報告書を新たに発表した。報告書は、「最も厳しい気候変動政策をもってしても地球温暖化を完全に防ぐことはできない」とし、人間に起因する温室効果ガス排出量を減らす取組みに加え、「社会は、世界の上昇する気温に適応するための戦略を考慮するべきだ」と主張している。
今回の分析は、異なる排出モデルによる幅広い気候変動政策のシナリオを調査した。その結果、全シナリオにおいて、平均気温の上昇は(上昇幅が少なくはなっても)避けられないことが分かった。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)がまとめた21世紀における気候の変動幅は、気候変動を抑制する取組みを考慮していなかったが、今回は、2つの気候モデルを使用、さらに気候システムと炭素循環の不確実性を考慮し、複数の気候変動戦略を行なった場合の効果を予測したという。
分析によると、最も厳しい排出量削減のシナリオで、2100年までの平均気温の上昇は最小で1.4℃(1990年比)。これは排出量緩和策を何もしなかった場合の予想を大きく下回っている一方、今の状態を保ち続けようとする気候の性質のみに焦点を当てたこれまでの報告書よりも高い結果となった。
DSR指標= DSR指標とは?
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オランダ環境評価機関 気温上昇緩和シナリオの必要性を主張