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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース

20081210

アフリカも温室効果ガスを削減できる

カテゴリー:政治, 気候, 生態系

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(国連食糧農業機関より)

アクラ(ガーナ)発―国連食糧農業機関(FAO)は11月25日付けのリリースで、化石燃料以外による温室効果ガス排出量が多いアフリカは、排出量以上の炭素を大気中から吸収することが可能であることを示す研究結果について述べた。

同研究は、FAOを含む、アフリカと欧州の15の機関による国際共同研究プロジェクトで、「カーボアフリカ(CarboAfrica)」と呼ばれている。2006年に欧州委員会の研究部門から280万ユーロの資金援助を得て設立された。

南アフリカ共和国のクルーガー国立公園での山火事、ガーナの熱帯雨林での二酸化炭素の流れ、スーダンの気象パターンについて調査を行ったところ、アフリカは化石燃料による温室効果ガス排出量では、世界全体で占める割合が4%未満と低いが、森林伐採と山火事によるCO2排出量では、それぞれ17%と40%であることが明らかになった。さらに、アフリカは、季節ごとに年々変化している大気中のCO2濃度にも大きな影響を及ぼしており、変化の半分はアフリカに原因があるという。

同プロジェクトのプロジェクト・コーディネータで、イタリアのトゥーシャ大学のリカルド・バレンティーニ氏は、アフリカの広大な森林とサバンナの光合成によって貯留される炭素と、森林伐採、火災、森林の劣化によって大気中に放出される炭素のバランスを示す、「炭素サイクル」の重要性を強調した。

バレンティーニ氏は、「今回の研究により、アフリカが排出するよりも多くの炭素を吸収する『炭素吸収源』である可能性が示されている」と指摘しながら、「このことが裏付けられたら、アフリカは温室効果ガスの削減に貢献し、気候変動がもたらす結果の緩和に役立つかもしれない。」と述べた。

同プロジェクトは、11カ国で設置されたモニタリングステーションのネットワークにより、サハラ以南のアフリカ地域の炭素サイクルを過去2年間観察している。

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この記事のURL

http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2008/20081210_1.html
アフリカも温室効果ガスを削減できる

 
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