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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2008年12月11日
気候変動が食糧安全保障を脅かす
カテゴリー:気候
(国連食糧農業機関より)
ローマ発--国連食糧農業機関(FAO)は12月2日、海洋温暖化、頻繁に発生する熱帯低気圧、激しい洪水や干ばつが太平洋諸島の食糧生産システムに破壊的な影響をもたらす可能性があると発表した。
FAOと南太平洋地域環境計画、南太平洋大学が共同で発行した最新報告書『太平洋諸国における気候変動と食糧安全保障』(Climate Change and Food Security in Pacific Island Countries)によると、気候変動に関連する災害によってその発展を阻まれている太平洋諸島は、絶えず「回復状態」にあるという。
FAO天然資源管理環境局のアレクサンダー・ミュラー副事務局長は、「太平洋諸島における気候変動の将来予想は厳しく、特に家庭での食糧安全保障悪化を示唆している」とし、「農業、漁業、林業における莫大な経済損失を避けるためには、食システムを強固にすることが重要である」と述べた。さらに、「気候変動適応策を、農林漁業に関連した国の政策、戦略、プログラム、予算に盛り込むことを優先すべきだ」と語っている。
太平洋諸島の農業生産は、夏の降雨に大きく依存しているが、今後この地域では、水ストレスや害虫・雑草の増加、土壌浸食、地力損失などといったような農業への破壊的な影響で、通常の降雨量の変化が長引くことが予想されている。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2008/20081211_1.html
気候変動が食糧安全保障を脅かす