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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2009年01月19日
研究報告:降雨量変化が帯水層変化を増幅させる可能性も
(マサチューセッツ工科大学より)
地球の気候変動によって引き起こされると予測されている、地域毎の降雨量変化が水供給に及ぼす影響を解明するのは容易ではないが、マサチューセッツ工科大学の研究者の新たな分析で、降雨量よりも、実際はそれによって引き起こされる地下水の変化の方が大きくなる可能性が明らかになった。同大学が12月18日に発表した。
例えば、気候変動で年間降雨量20%増加が予測されている地域では、地下水量が40%も増加し、逆に、降雨量が20%減少する地域では、帯水層の地下水回復(リチャージ)が70%も低下する可能性があるという。これが現実となれば、半乾燥地帯や乾燥地帯にとって壊滅的な打撃になるかもしれない。
具体的な影響は、土壌の性質、植生、降雨の時期や期間など、複雑な要素に左右されるという。研究チームが発見した最も重要な要素は、降雨の時期と期間であった。例えば、植物生育期に降雨量が集中すれば、水の大部分が植物に吸収されて蒸散で大気に放出されてしまい、帯水層へ浸透する水の量は非常に少なくなる。また少量の降雨が頻発すると水の多くが植物に吸収され、反対に激しい雨だと土壌を飽和状態にし、帯水層の地下水回復効果が高くなるという。
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研究報告:降雨量変化が帯水層変化を増幅させる可能性も