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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2009年01月31日
報告書:気候変動は後戻りほぼ不可能
カテゴリー:気候
(米国海洋大気庁より)
米国海洋大気庁(NOAA)は1月26日付けリリースで、将来的な二酸化炭素の増加によって引き起こされる気候変動は、ほぼ後戻り不可能であるという強力な結論をまとめた報告書について発表した。
NOAAの上級科学者のスーザン・ソロモン氏率いる先駆的研究によると、表面温度、降雨量、海面の変化は、二酸化炭素の排出が完全に停止しても1,000年以上は、大部分が元に戻せないことが示されている。研究結果は1月26日の週の米国科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences:PNAS)で発表される。
人間活動によって排出される二酸化炭素の中には数千年も大気中に残留するものがあるということは知られているが、今回の研究によって、この残留する二酸化炭素が気候システムにどのような影響を与えるかが明らかになった。
同報告書によると、二酸化炭素濃度が現在の385ppmから異なるいつくかのピークまで増加し、そこから減少した場合の影響について分析したところ、一部の主な地域での降雨量の変化や世界全体の海面上昇など、不可逆な気候への影響を定量化できるほどの強力な科学的根拠が確認された。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2009/20090131_1.html
報告書:気候変動は後戻りほぼ不可能