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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2009年02月16日
英ヨーク大学研究報告:生物多様性への気候変動影響が明らかに
(ヨーク大学より)
ボルネオ島キナバル山に生息する蛾の種が、気候変動に対応するために、約40年にわたり平均で約67メートル高い位置に移動していたことが、英国のヨーク大学の研究で明らかになった。同大学が1月21日付けで発表した。1967年に行われた蛾の調査から42年後の2007年に再びキナバル山(海抜3,675メートルまで)の蛾を捕獲し、比較、研究したもの。
その結果、「気候変動は、熱帯に生息する昆虫(地球上の生物のうち最もおびただしい数の生物群)の分布に影響を及ぼしており、地球の生物多様性を大きく脅かしている」ということが初めて実証された。
同大学のクリス・トーマス教授は、「熱帯の山々でしか生息できない種は多い。それらがより涼しいところを求めて高い位置に移動すれば、生息可能な土地はどんどん狭まる。キナバル山の頂上はほぼ岩がむき出し状態のため、気温が適切でも生息に適した環境は見つけられない。絶滅寸前の種もある」と述べた。
研究チームのアドバイザーを務めたジェーン・ヒル博士は、「重要なことは、低地の生物種がより涼しい気候条件を確保できるように、山を囲む森林を守ることだ」と語っている。
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英ヨーク大学研究報告:生物多様性への気候変動影響が明らかに