本文の先頭です。
日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2009年02月22日
研究報告:地球温暖化で成層圏のオゾン濃度回復が遅れるかも
(ジョンズ・ホプキンズ大学より)
気候変動が、オーストラリアやブラジルを含む南半球の中緯度地方や熱帯地方の上空の低成層圏における大気循環に変調をもたらす可能性があることが、米国のジョンズ・ホプキンズ大学のダリン・W・ウォー教授らの研究で明らかになった。大気循環が変動すると、オゾン濃度は、オゾン破壊物質がそれらの地域上空の大気層から一掃された後でも、減少以前の水準にまでは回復しないだろうという。同大学が2月4日に発表した。
もしオゾン濃度が1960年以前の水準まで回復しなければ、それらの地域に住む肌の白い人々が皮膚ガンになるリスクは前世紀よりも高くなるという。
一方、北極地方や北半球の中緯度地方の上空においては、気候変動で高成層圏の温度が下がり、オゾン破壊の化学反応を遅らせるため、大気圏におけるオゾン濃度は、現在予測されているよりも早く回復する可能性があるという。
今回の研究では、米国航空宇宙局(NASA)ゴダード宇宙飛行センターのコンピュータモデルを使ったシミュレーションでオゾンの回復に対する気候変動の影響を予測した。今回のように温室効果ガスのオゾン回復への影響を地域ごとに予測したのは初めて。
DSR指標= DSR指標とは?
この記事のURL
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2009/20090222_1.html
研究報告:地球温暖化で成層圏のオゾン濃度回復が遅れるかも