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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2009年02月27日
研究報告:作物残渣を海底に沈めて二酸化炭素を貯留
(ワシントン大学より)
米国ワシントン大学は1月28日付けのニュースで、収穫後に残る茎などの作物残渣の30%で俵を作り、深海に沈めることで、大気中の二酸化炭素の蓄積を年間15%まで削減できることを示す研究結果について発表した。
ワシントン大学のスチュアート・ストランド研究教授によると、このプロセスは既存技術を用いて毎年行うことが可能で、大量の炭素を海底堆積物と深海水の中に数千年にわたり、隔離(または固定)することになる。
米国化学会の学術専門誌「環境科学と技術(Environmental Science & Technology)」で発表された論文の主執筆者のストランド教授は、大気中の二酸化炭素を回収するために提案されている他の解決策(海洋の人工的肥沃化、新規森林造成、その他の作物残渣活用などの方法)では、これらすべてが可能ではないと指摘し、今回初めて、作物残渣を用いたこのプロセスや他の方法の炭素隔離効率を測定する公式を考案した。
ストランド教授が、米国の作物残渣の30%の収穫と輸送及び沈める際に放出される炭素と、隔離される炭素の量を計算して比較したところ、効率は92%で作物残渣を活用する他のいずれの方法よりも効率が優れていた。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2009/20090227_1.html
研究報告:作物残渣を海底に沈めて二酸化炭素を貯留