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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2009年02月28日
石油時代の終焉が始まった?
(アーサー・D・リトルより)
英国、ロンドン発-経営コンサルティング会社のアーサー・D・リトルは2月17日、報告書「石油時代の終わりの始まり?(The Beginning of the End for Oil?)」を発表し、世界的に増大するエネルギー需要を満たす上で、石油は今後も中心的な役割を担っていくという、エネルギー業界の大多数の見解に対し、疑問を投げかけた。
報告書の中で、同社のピーター・ヒューズ氏は、気候変動、政治的に好ましくない価格変動、供給の安全保障に対する懸念、という三つの要因が、地球規模の政策を動かし、エネルギー政策に大転換をもたらすと指摘。エネルギー・ミックスにおける石油の果たす役割は、予想以上に早く縮小するという。
化石燃料の中でも石油は特に、今後の需要減少に対して脆弱である、と報告書は説明する。石油の需要構造において、最も大きな割合を占めているのは運輸部門である。しかし今や、自動車部門全体に対して、技術革新や燃費向上を推進する、地球規模の政策が次々と打ち出され、その独占的地位は脅かされている。
ヒューズ氏は、「運輸部門が“脱石油”に向かい始めるタイミングによっては、石油業界が現在予期しているよりもずっと早く、石油需要はピークに達し、その後長期的な減少に転じるかもしれない」と語っている。
DSR指標= DSR指標とは?
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2009/20090228_1.html
石油時代の終焉が始まった?