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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2009年03月02日
研究報告:海面上昇は予測よりも高くなる
(オレゴン州立大学より)
米国オレゴン州コーバリス発─将来、地球温暖化によって西南極氷床が崩壊したら、米国や他の国々における海面上昇は現在予測されているよりもかなり高くなる、と結論付けるオレゴン州立大学などの研究論文を同大学が2月5日に発表した。
現在の海面上昇予測値は世界で平均16~17フィート(約488~518センチメートル)とされているが、この数字には、崩壊時の重力、巨大な氷床が乗っている陸塊の跳ね返り、それによって地軸が約1/3マイル(約533メートル)ずれて発生する地球の自転の変化などが考慮されていない。これらを考慮すると、海面はおよそ21フィート(約649センチメートル)上昇することになり、米国ではワシントンDCや沿岸地域の多くが水面下に沈み、フロリダ南部の大部分が消滅するという。
「西南極氷床の崩壊が目前に迫っているわけではないが、海面上昇対策では上昇値を少し高めに設定しておかないと大変なことになる、ということを今回の研究結果は示している」と同大学のピーター・クラーク教授(地球科学)は話している。
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研究報告:海面上昇は予測よりも高くなる