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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2009年03月03日
研究報告:化石燃料による排出量の1/5を熱帯林が吸収
(リーズ大学より)
原生林の熱帯樹種が過去40年間で大きくなり、化石燃料の燃焼で放出される二酸化炭素(CO2)の約1/5を吸収していることが、英国リーズ大学のシモン・ルイス教授らの国際研究チームによって明らかになった。同大学が2月18日に発表した。
研究チームは、40年間にわたり、アフリカ熱帯林79カ所で合計7万本以上の樹木の高さや葉の密度などを定期的に観測、そのデータを元にアフリカの全熱帯林にある樹木に吸収された炭素量の変化を計算した。そしてアフリカの原生林が、少なくとも過去数十年間において、これまで考えられてきたよりも毎年1ヘクタールあたり0.6トン多く炭素を吸収していたことを突き止めた。
研究チームはその後、アフリカのデータを使って、南米やアジアの熱帯林にある樹木25万本よる吸収量も分析した。その結果、これまで知られていなかったアフリカ熱帯林による吸収量12億トンを含め、世界の熱帯林は毎年48億トン(化石燃料燃焼による排出量の約18%)のCO2を吸収しており、地球にとって重要な炭素吸収源であることが明らかになった。
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研究報告:化石燃料による排出量の1/5を熱帯林が吸収