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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2009年03月04日
研究報告:気候変動による漁業への脅威により最も困難を抱える国の経済
(世界魚類センターより)
マレーシア、ペナン島発-世界魚類センターらは2月6日、気候変動がサンゴ礁を破壊し、塩水を淡水生息地に侵入させ、沿岸地域での暴風雨を発生させる恐れがあることから、アフリカ、アジア、南米の漁業に依存する国々で奮闘する多くの人々が、前例のない困難に直面する可能性を示す研究報告書を発表した。
2月号の「魚類と漁業(Fish and Fisheries)」という査読つき雑誌で発表された同研究は、世界魚類センター、イースト・アングリア大学(英国)、サイモンフレーザー大学(カナダ)、環境・漁業・養殖科学センター(the Centre for Environment, Fisheries and Aquaculture Science: CEFAS、英国)、ブレーメン大学(ドイツ)、メコン河委員会(カンボジア、ラオス、タイ、ベトナム)の科学者チームによるもので、気候変動が漁業に与える影響に「非常に脆弱な」国々を初めて識別した。
研究者チームが、環境、漁業、食事、経済の要因にもとづいて、132カ国の経済を調査したところ、温暖化が漁業にもたらす影響に最も経済的に脆弱な国々として、アフリカ沿岸及び内陸部の国々(マラウイ、ギニア、セネガル、ウガンダなど)、アジアの熱帯に位置する4カ国(バングラデシュ、カンボジア、パキスタン、イエメン)、南米の2カ国(ペルー、コロンビア)が挙げられた。
非常に脆弱と見なされた33カ国のうち19カ国が、特に貧しい社会経済的状況により、すでに国連の「後発発展途上国」に指定されている。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2009/20090304_1.html
研究報告:気候変動による漁業への脅威により最も困難を抱える国の経済