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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2009年03月10日
温暖化も氷河期突入も避ける方法
(コペンハーゲン大学ニールス・ボーア研究所より)
デンマークのコペンハーゲン大学ニールス・ボーア研究所は2月11日、化石燃料燃焼による炭素排出量を抑制することで、次の氷河期突入時期を大幅に遅らせることができる可能性があると発表した。同研究所の最新研究によるもので、結果は、科学雑誌『地球物理学研究レター』(Geophysical Research Letters)に掲載されている。
このたびの研究報告「地球温暖化を抑制し氷河期突入を避けるための化石燃料長期管理」(Long time management of fossil fuels to limit global warming and avoid ice age onsets)で、ニールス・ボーア研究所のゲイリー・シェイファー教授を始めとする研究チームは、今後50万年の間、地球が「温室」にも「貯氷庫」にもならないようにする方法をまとめた。
研究によると、採掘可能な化石燃料(トータルで炭素換算5兆トン)を燃焼する「これまでどおりのやり方」で進んだ場合、今後数百年で現在より約5℃気温が上昇することがわかった。このシナリオだと、次の氷河期突入は今から17万年後となる。しかし、世界の化石燃料使用量が2020年には20%、2050年には60%(いずれも1990年比)減っているように化石燃料を管理すれば、気温上昇は最大で現在より1℃未満となり、現在の安定した間氷期は、「これまでどおりのやり方」に比べて3倍の約50万年先まで持続することがわかった。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2009/20090310_1.html
温暖化も氷河期突入も避ける方法