本文の先頭です。
日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2009年03月11日
南極海のCO2吸収能力はこれまでの推定の10分の1
(フランス国立科学研究センターより)
フランス、パリ発―海洋は大気中の二酸化炭素(CO2)を吸収する「カーボンシンク」としての働きがあるが、フランス国立科学研究センター(CNRS)が2月13日に伝えた研究によると、南極海は以前ほどCO2を吸収できなくなっており、その能力は、これまでの推定の10分の1になっている可能性があるという。
CNRSの3つの研究機関による最新の観測を分析した研究者たちは、その原因として、南インド洋における気候変化が強い風を生み出し、その風が海水の表層部と深層部の混じり合いを起こすことを挙げている。CO2を多く含んでいる深層部の海水が海面近くに移動することで吸収力が弱まるという。
CO2吸収能力の低下は、北大西洋の高緯度地域でも観測されている。将来の気候への影響を知るためにも、このような観測をさらに継続し、新しい結果を気候/炭素モデルなどに反映させていくことが必要だとしている。
DSR指標= DSR指標とは?
この記事のURL
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2009/20090311_1.html
南極海のCO2吸収能力はこれまでの推定の10分の1