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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2009年03月11日
野鳥の移動で地球温暖化による脅威の進行が明らかに
カテゴリー:生態系
(全米オーデュボン協会より)
米国、ワシントンDC発─全米オーデュボン協会は2009年2月10日、北米に生息する野鳥が北上や内陸部への移動をしていることが何千人もの市民による観察で確認され、地球温暖化が自然体系に深刻な影響を及ぼしていることを示す強力な新証拠になる、と発表した。
同協会では、クリスマス・バード・カウント(※)で市民が観測して集めた過去40年分のデータを元に分析を行い、米国で越冬する305の様々な野鳥種のうち58%が1966年に比べて大幅に北上していることを突き止めた。
移動傾向を示さなかった野鳥種も含め、40年にわたる野鳥全種の移動距離は平均約56キロメートルであった。中には数百キロメートル北上した種もいる。このような移動は、森林に生息する野鳥や餌台を利用する野鳥など適応力の高い鳥種の70%以上を含む、あらゆる鳥種で観察された。
各野鳥種の個体数変化は珍しくなく、変動もすれば、その原因も多様である。しかし、「177もの野鳥種による継続的な移動傾向は長期的な冬の温度上昇と密接に相関しており、気候変動との関連性に議論の余地がないことは明らか」と同協会の科学者は語っている。
※全米オーデュボン協会の呼びかけに応じた全米の愛鳥家が、毎年クリスマス前後に野鳥の個体数を観測する行事。
DSR指標= DSR指標とは?
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2009/20090311_2.html
野鳥の移動で地球温暖化による脅威の進行が明らかに