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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2009年03月14日
研究報告:湿度上昇がさらなる温暖化をまねく
カテゴリー:気候
(テキサスA&M大学より)
米国テキサスA&M大学大気科学部のアンドリュー・デスラー教授は2月19日付けの同大学のニュースで、温室効果ガスの増加による温暖化は、大気中の湿度を上昇させ、水蒸気そのものが温室効果ガスであることから、さらに温暖化が強まると指摘。
このプロセスは水蒸気フィードバックと呼ばれていて、22世紀にかけて起こると予測されている温暖化の大部分の原因である。デスラー教授は、「気温が上昇すると湿度が上がり、さらにまた温暖化が進む、悪循環だ」と説明した。
デスラー教授が豪州のニューサウスウェールズ大学の気候変動研究センター(Climate Change Research Centre)のスティーブン・シャーウッド氏と共著して米サイエンス誌の最新版で発表した論文では、強力な水蒸気フィードバックを裏付ける論文審査済みの証拠を再検討及び要約し、それらの証拠が確かであるという結論に達した。
デスラー教授は、「長年、この作用について議論されており、水蒸気フィードバックの存在そのものを疑問視する声すらあったが、このフィードバックに関する最近の研究によると、その存在や強度について、もはや議論する余地はない」と指摘しながら、「将来的な温暖化が重要でなくなる唯一の状況は、何らかのかたちで相殺する負のフィードバックが存在することだが、まだそれは見つかっていない。私を含める多くの科学者はまずそんなものは存在しないと思っている」と述べた。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2009/20090314_1.html
研究報告:湿度上昇がさらなる温暖化をまねく