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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2009年03月15日
欧州委員会報告書:気候変動の緩和には土壌が重要な役割を果たす
(欧州連合より)
ベルギー、ブリュッセル発―欧州連合は3月5日、気候変動の緩和にとって土壌が重要な役割を果たすと強調する欧州委員会発行の報告書について伝えた。土壌は、大気中に含まれる炭素の約2倍、植物に含まれる量の3倍の炭素を含んでいる。
欧州の土壌はおよそ750億トンの炭素を貯蔵していると推定され、その半分近くが泥炭湿地に含まれている。もし、欧州に残っている泥炭湿地を守ることができなければ、4,000万台の車の排出と同量の炭素を排出することになるという。
土壌と気候変動との関連についてまとめたこの報告書は、土壌に炭素を隔離しておくことの必要性を強調し、炭素を高い割合で土壌に隔離するためには、現在の土壌劣化の傾向を食い止め、土壌管理方法を向上させる必要があるとしている。
欧州委員会のスタブロス・ディマス環境担当委員は、「適切に管理された土壌は、大量の炭素を大気中から吸収することができる。しかしながら、欧州の土壌は緊急に保全すべき状態にあり、協調して取り組まなければならない。この報告書は、その進むべき方向を明確に示している」と語る。
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欧州委員会報告書:気候変動の緩和には土壌が重要な役割を果たす