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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2009年04月05日
南極海からのCO2放出量増加原因は風向きの変化か
カテゴリー:気候
(コロンビア大学より)
米国コロンビア大学のラモント・ドハティ地球観測研究所は3月12日、『サイエンス』誌に掲載の最新研究論文を発表した。それによると、過去最後の氷河時代末期、風向きの変化による南極海からの二酸化炭素(CO2)放出量増加が加速し、地球温暖化を増幅させた可能性があるという。論文は、その自然による温暖化促進が、今度は人為的なものとして繰り返されると予測している。
多くの科学者が、過去最後の氷河時代の終焉は地球北部を温暖にする地球の軌道変化がきっかけだったと考えている。氷床コアの記録を見れば分かるように、この部分的な気候の変化と同時に、温室効果ガスであるCO2の濃度が上昇した。それにより地球温暖化に拍車がかかった可能性がある。
コロンビア大学のラモント・ドハティ地球観測研究所の科学者チームによると、その地球の軌道変化で偏西風が南方に移動した結果、南極海の海水が大きくかき混ぜられ、海中のCO2が大気中に放出された。今回の研究論文の主要執筆者ロバート・アンダーソン氏は、「海水の流れの変化が速くなればなるほど、深水が表面に上がってCO2が放出される」と話している。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2009/20090405_1.html
南極海からのCO2放出量増加原因は風向きの変化か