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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2009年04月26日
研究報告:気候変動で渡り鳥の移動距離が増加
(英国ダラム大学より)
英国ダラム大学の研究チームは4月15日、欧州で繁殖する渡り鳥の飛行距離が、気候変動の影響で400キロほど伸びる可能性があるとの研究結果を発表した。研究チームは、欧州に飛来するムシクイ類の移動経路を調査し、多くの種について、越冬地の場所は変わらないものの、繁殖地は将来的に北に移動する可能性があるとの認識を示した。
毎年、わずか9グラムほどの小さな鳥が、食料や適した気候を求めて、数千キロ離れた大陸間を移動している。しかし、「渡り鳥は、生き延びるための厳しい戦いに直面している。特に、サハラ砂漠を横断する鳥は、より長距離の移動を強いられるだろう」と、研究チームのリーダーである、スティーブン・ウィリス博士は語る。
気候変動の影響で繁殖地が北に移動すると、長距離の渡りをする鳥で最大400キロ、短距離の渡りをする鳥でも最大200キロ、飛行距離が伸びる可能性があるという。地中海とサハラ砂漠をノンストップで移動する鳥もいれば、砂漠を横断する前に、エネルギー補給のために北アフリカで休憩する鳥もいる。「飛行距離が伸びることも、中継地への依存が高まることも、渡り鳥にとっては死活問題」と、英国ケンブリッジ大学のリース・グリーン教授は指摘する。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2009/20090426_1.html
研究報告:気候変動で渡り鳥の移動距離が増加