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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2009年05月05日
報告書:小規模のバイオ燃料生産は貧困国の農村開発に有益
(食糧農業機関より)
イタリア、ローマ発─食糧農業機関(FAO)は4月8日、バイオ燃料は、地域社会で小規模で生産されるものであれば、貧困国の農村開発に大きな役割を果たす、とする報告書を発表した。
南米、アフリカ、アジアの12カ国において、様々な技術を利用した15の新規バイオ燃料プロジェクトの事例紹介をしている同報告書では、農村用バイオマス燃料に新技術を利用して得られる利点が多くあることを指摘している。具体的には、排泄物利用による自然資源利用効率の向上、間作による食糧と燃料の同時生産、限界耕作地の活用による新たな収入源の確保などを挙げている。
また、地元で生産されるバイオ燃料は、化石燃料市場の予測不可能な変動から貧しい農村部の人々をある程度守る役割も果たしていることも示された。さらに、バイオ燃料を利用している地域社会では、化石燃料を買うためにカネが地域社会から流出することなく、また地域の自然資源を枯渇させることなく発展できるという好循環も生まれているという。
この報告書は、英国の国際開発省と共同で発行された。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2009/20090505_1.html
報告書:小規模のバイオ燃料生産は貧困国の農村開発に有益