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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2009年05月06日
発電所を増やすよりも、住宅のエネルギー効率向上を
(国連欧州経済委員会より)
スイス、ジュネーブ発―国連欧州経済委員会(UNECE)が4月21~22日に、ブルガリアのソフィアで、第1回「住宅のエネルギー効率に関するワークショップ(Workshop on Energy Efficiency in Housing)」を開催したところ、住宅のエネルギー効率に投資するほうが、新しい発電所を建設するよりも効果的であるということが、結論付けられた。
例えば、欧州連合(EU)のデータによると、住宅の持続可能な改修に1ユーロ投資すると、改修しなかった場合のエネルギー生産に必要だった2ユーロが節約される。一般的に、住宅のエネルギー効率を高めるために改修し、省エネ技術を活用して新しく住宅を建設することは、家族の健康面と経済面に、直接的な恩恵をもたらし、各世帯は年間200~1,000ユーロ節約できる可能性がある。
また、住宅のエネルギー効率への投資は、金融危機と気候変動の両方に対処するツールにもなりえる。新規雇用の創出と国の景気回復のために、すでに住宅の改修に投資するという機会をとらえた国もある。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、2020年までに予測されているベースライン排出量の削減において、建築が最も可能性が高い部門だと指摘している。
今回のワークシップでは、オーストリア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブルガリア、カナダ、フィンランド、ドイツ、キルギスタン、オランダ、ロシア、スウェーデンでの具体的な事例が紹介された。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2009/20090506_1.html
発電所を増やすよりも、住宅のエネルギー効率向上を