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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2009年05月14日
NASA研究報告:アジア森林火災による炭素排出量 気候変動の煽りで増加
(米国航空宇宙局より)
米国航空宇宙局(NASA)が4月30日に発表した研究報告によると、赤道付近のアジアは現在、火災に弱い状態にあることが分かった。アジアでは火災の頻度も高くなっており、大気にも土地にも深刻な影響をもたらしているという。これは、アジアの農家が世界で高まるパーム油の需要に応えるために、何万平方マイルもの森林をここ10年にわたって伐採してきたため。パーム油はますます普及している食材だが、かつての泥炭地は干上がり、青々と茂った熱帯林は伐採されてしまった。
NASAの研究チームは衛星を利用して、マレーシア、インドネシア、ボルネオ、パプアニューギニアの森林火災と人為的火災で排出される二酸化炭素(CO2)量を予測する初めての作業を行っている。作業が進むなか、気候がいかに火災の拡大と激しさに影響を及ぼすかが明らかになっている。
研究では、二酸化炭素を検知するNASAの人工衛星とコンピュータモデルを使用。そのデータによると、2000年から2006年までに研究対象地域で起こった季節火災で、地球から大気に放出されるCO2量が倍増したことが分かった。また、人工衛星による遠隔探査では、同地域における泥炭地と森林の火災燃焼時間も長くなっていたこと、降雨量が通常の2/3に減ったことで炭素排出量が10倍に増えたことも明らかになった。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2009/20090514_1.html
NASA研究報告:アジア森林火災による炭素排出量 気候変動の煽りで増加