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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2009年05月21日
報告書:中国の低炭素成長は可能
(英国チンダル研究所より)
英国のチンダル研究所が4月29日に北京で発表した報告書によると、中国経済は、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の二酸化炭素濃度450ppmという目標を達成できるように排出量増加を抑制しながらも、2050年までに10倍以上成長することが可能であることが示された。
報告書では目標達成に向けた複数の異なるシナリオが説明されている。エネルギー効率の向上に加えて、将来的には大部分の化石燃料の利用を再生可能エネルギーに置き換えることが可能で、2050年の中国の発電の60%以上、エネルギー需要の40%を占めることが想定されている。また、4つのシナリオのうち3つにおいて炭素回収貯留が不可欠となっている。
さらに、すべてのシナリオに共通している点として、速やかに排出量増加を抑え、できるだけ早く頭打ちにさせる重要性も指摘されている。同研究所の研究員のタオ・ワン博士は、「排出量のピークが遅れるほど、排出量削減の達成は困難になる。排出量のピークとして2010年は非現実的だが、2040年では遅すぎる。中国は2020年から2030年の間に排出量を頭打ちにしなければならない。つまり今、その取り組みを始めなければならないということだ」と述べた。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2009/20090521_1.html
報告書:中国の低炭素成長は可能