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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2009年05月23日
生物多様性の喪失と気候変動:エコシステム・アプローチの必要性
(欧州環境庁より)
4月22日から24日、イタリア・シラクサで開催されたG8環境大臣会合、および4月27日と28日、ギリシャ・アテネで開催された欧州委員会の閣僚級会合では、生物多様性の喪失と気候変動への対処に向けた、強い政治的コミットメントが表明され、生物多様性政策をめぐる議論の転換点となった。
「シラクサとアテネでは、生物多様性の喪失を阻止するべきという政治的意思が確認された。私たちは、生物多様性が意味することや、自然界から得ているサービスや恩恵について理解を深める必要がある」と、欧州環境庁(EEA)のマックグレード事務局長は語る。
気候変動と生物多様性の喪失は密接に関連しており、両者を切り離して考えることはできない。生態系は、二酸化炭素の貯蔵、気候の調整、水の循環といった機能を持ち、人間社会に多くの恩恵をもたらしている。気候変動に対処することは、生態系サービスを維持するために、自然資源を持続的に利用することを意味する。
EEAでは、国連ミレニアム生態系評価のフォローアップとして、欧州生態系評価(European Ecosystem Assessment:EURECA)に取り組んでいる。EURECAの実施により、生態系の機能やサービスに関する知識の向上、ステークホルダーの関与、欧州における政治的な意思決定に役立つツールの開発を目指している。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2009/20090523_1.html
生物多様性の喪失と気候変動:エコシステム・アプローチの必要性