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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2009年05月28日
大気の改善は気候変動にもメリットをもたらす
(気候環境研究センターより)
ノルウェーのオスロ市にある気候環境研究センター(CICERO:Center for International Climate and Environmental Research)は4月30日、人間の活動で発生する、さまざまな温室効果ガスと粒子状物質は、気候と大気の両方に影響すると発表した。
温室効果ガスと大気汚染物質は、環境政策において2つのまったく異なる問題として扱われている。人間の健康に影響し、作物に悪影響を与える、窒素酸化物、二酸化炭素、非メタン揮発性有機化合物(NMVOCs)、メタン、ばい煙や粉塵を含む粒子状物質などの大気汚染物質は、ヨーテボリ議定書など大気汚染に関する協定で規制されている一方、二酸化炭素などの温室効果ガスは京都議定書によって規制されている。
けれども、多くの大気汚染物質は気候にも影響を及ぼす。科学者がまとめたところによると、大気汚染物質と気候変動を一緒に考慮すれば、より高いコスト効果が見込めるという。気候変動とその他の環境問題とのつながりを早い時期に認めた同センターのハンス・マーティン教授は、中国の大気汚染についてここ20年の研究を踏まえ、「中国が抱える大きな問題は、温室効果ガスの排出ではなく、大気汚染である。しかしもし、地域的な汚染と温室効果ガスを同時に減らすことができれば、どちらも思いがけない大幅な削減ができるだろう」と話している。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2009/20090528_1.html
大気の改善は気候変動にもメリットをもたらす