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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2009年05月31日
研究報告:樹木を破壊するハリケーン、地球温暖化の要因に?
(チューレーン大学より)
チューレーン大学(米国)生態系・進化生物学部(Department of Ecology and Evolutionary Biology)の研究者が行なった調査研究で、ハリケーンによる樹木への被害が森林の二酸化炭素(CO2)吸収能力を弱め、ハリケーンの頻度の変化が地球温暖化の要因になるかもしれないことが明らかになった。同大学が4月30日に発表した。
樹木は成長しながらCO2を吸収し、死滅するとCO2を放出するため、ハリケーンで一斉に大量の樹木が破壊されると、吸収源である森林における樹木数が減るのみでなく、森林がCO2排出源となる。
この研究では、実測量値や衛星画像解析などを使い、森林とカーボンサイクルの影響を調べた。その結果、1851年から2000年までの150年間に米国全土で毎年平均9,700万本の樹木がハリケーンの被害を受けており、年間5,300万トンの生物量損失、平均2,500万トンの炭素放出につながっていることが明らかになった。
今後上陸するハリケーンの数や激しさは増すことが予測されており、ハリケーンで失われる樹木の生物量が5,000万トンを超えて持続的に増加していくと、排出量削減努力を妨害する可能性もあるという。
DSR指標= DSR指標とは?
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2009/20090531_1.html
研究報告:樹木を破壊するハリケーン、地球温暖化の要因に?