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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2009年06月01日
研究報告:自動車用エネルギーはエタノールよりもバイオ電力の方が効率的
(カリフォルニア大学マーセッド校より)
バイオマスを自動車用エネルギー源として利用する場合、エタノールに変換するよりも電池で電力に変換する方が、輸送と温室効果ガス相殺の面において効率的であることがカリフォルニア大学マーセッド校のエリオット・キャンベル教授らの研究で明らかになった。同大学が5月7日に発表した。
ガソリン高騰等への懸念を受け、輸送用の代替再生エネルギー源としてバイオマスが注目されている。バイオマスを自動車用に使う場合、電池で電力に変換して電気自動車に利用する方法とエタノール燃料にして内燃機関自動車に利用する方法がある。
本研究では、小型車、中型車、小型SUV(スポーツユーティリティー車)、大型SUVの4車種について、バイオマス電池の電気自動車を走らせた場合とエタノール燃料で内燃機関自動車を走らせた場合の、耕作地面積当たりの走行距離と温室効果ガス相殺量を比較した。その結果、バイオマス電池の電気自動車の方が、走行距離が81%長く、相殺量も108%多かった。
今回調べたのは輸送と温室効果ガス相殺という2つの判定基準のみで、今後は例えば水の消費量や大気汚染、経済コストなど他の政策に関わる基準についても比較する必要がある、と著者らは指摘している。
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研究報告:自動車用エネルギーはエタノールよりもバイオ電力の方が効率的