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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2009年06月07日
報告書:バイオ燃料用「素晴らしい作物」ジャトロファに疑問
(FoE Internationalより)
英国、ロンドン/スワジランド、ムババネ発―国際環境NGOのFoE Internationalは5月28日、ジャトロファから作られるバイオ燃料が、食料生産と土地と水をめぐって競合する可能性を示す新しい報告書を発表した。
報告書「ジャトロファ--素晴らしい作物か? ("Jatropha - wonder crop?")」は、英国のバイオ燃料企業D1オイルズがスワジランドで、痩せた半乾燥地帯でも生育可能なジャトロファを栽培及び推進してきたことについて着目し、こうした環境での収穫量は農家に利益をもたらすほどではないだろうと指摘している。
スワジランドは水不足に悩まされているため、D1オイルズと契約してジャトロファを栽培している農家のなかには、定期的に水やりが必要なところもある。また、食料の生産に使われていた農地をジャトロファ栽培用に転換した農家もいる。
FoEのバイオ燃料キャンペーン担当者のハンナ・グリフィス氏は、「国民の2/3が食料援助に依存している国で、このいわゆる『素晴らしい作物』が食料生産に取って代わっていることは恥ずべきである。EUは来年のバイオ燃料再調査の一環として、ジャトロファによる損害を評価しなければならない」と述べた。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2009/20090607_1.html
報告書:バイオ燃料用「素晴らしい作物」ジャトロファに疑問