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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2009年06月15日
英国政府のカーボンオフセット計画、「詐欺」と摘発される
(FoE英国より)
国際環境NGOのFoEは6月2日、カーボンオフセットは効果がなく有害であることを明らかにし、「英国、欧州、米国がカーボンオフセットの利用拡大に成功すれば、危険な気候変動は避けられない」と警告する報告書を発表した。
本報告書は、「科学的には先進国・途上国の両方で排出量削減が必要とされているにもかかわらず、富裕国は、途上国での排出量削減事業にカネを支払い、罰を受けることなく温室効果ガスを排出し続けている」「富裕国による持続可能な技術の開発への圧力が弱まり、空港滑走路や火力発電所の建設など、炭素を多く排出するプロジェクトにゴーサインを出す口実を政治家に与えてしまう」といった理由から、炭素排出量を削減しない、そして場合によっては排出量を増加させているカーボンオフセットは「詐欺」だと摘発している。
英国政府は、国連の気候変動会合でカーボンオフセット利用の拡大を積極的に推進しており、その中には、森林買い上げによるカーボンオフセット事業も含まれている。しかしこのような事業によって森林破壊が阻止されることはなく、森林に依存する人々に甚大な社会的危害をもたらす、と同報告書は指摘している。
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英国政府のカーボンオフセット計画、「詐欺」と摘発される